14 September, 2015 18:19

9月12日は「学校給食の今と未来inおおた」という大田区のイベントに聴衆として参加。講師は西村修氏(文京区議、右)と関根彩子氏(グリーンピース、中央)。西村氏はプロレスラーでもあり、この筋骨隆々とした肉体を玄米菜食で保っているという。スゴイ! IMG_2812
西村氏はプロレスラーとしての体格づくりのため、肉を毎日1kg食べ、牛乳を毎日4リットル飲む、というような生活を続けた結果、27歳という若さでガンを発症。手術の後は放射線治療、と主治医に告げられたが、骨髄にも放射線が当たり造血機能が衰えプロレスは続けられない、と聞いて悩む。
その結果、放射線治療を断り、食事療法を模索する旅に出る。台湾で漢方、精進料理、薬膳を学び、イタリアでも地元の食生活を学び、インドでもヒンズー教文化やアーユルヴェーダを学び……たどり着いたのが、「土地のもの」「季節のもの」「伝統的なもの」を食べるということだった。
結局日本の伝統的粗食にたどり着き、玄米菜食をはじめたところ、疲れ知らずになり、筋肉の状態もとてもよくなり、さらに精神状態がよくなったことに驚いたという。怒り、恐れ、不満などマイナスの感情を抱くことがなくなり、常に冷静でいられるようになったそうだ。
プロレス仲間がステーキを食べに行くときも、ご飯と味噌汁と漬物だけ。それでも以前と比べてとんでもなくスタミナがついたという。体重も100kgくらいを維持しているそうだ(常人と違い、脂肪ではなく、大半が筋肉なのだろう)。 講演後に「ご飯はどのくらい召し上がっていらっしゃるんですか?」と尋ねたところ、1食につき(1日ではない)3合〜5合は食べるという。米農家さんが泣いて喜びそうだ。
講演をして回ると、みんなその時はうんうん、と聞くが、うちに帰ると元通りの食生活。根本的に変えるには、給食を変えるしかない、と思い、そのために政治家を志したそうだ。参議院選に出て惨敗し、文京区議となって現在に至る。
区議1人ではなかなかすぐには区政は変わらないけれど、区議の仲間にもだんだんに食の重要性を理解する人が増えているという。最初は区議会で質問しても、失笑しか反応がなかったが、今はだいぶ風向きが変わってきたという。継続は力なり。